2003 ワールドカップトンヨン大会

 6月7日、韓国釜山市の南西約80kmにある統営(トンヨン)市においてワールドカップトンヨン大会が開催された。
 会場はリアス式海岸が美しいトンヨン港周辺で、スイム1500m(2周回)、バイク40km(8周回)、ラン10km(4周回)が行われた。

 気温28度、水温20.5度、晴れ、南の風1.7m。午後1時男子スタート。
 クリス・ヒル(AUS)、グレッグ・ベネット(AUS)、ドミトリー・ガーグ(KAZ)などの世界のトップランカーを含め51名の選手が参加。

 スイムは右回り2周回。現在トライアスロンでは世界ナンバーワンと言っても過言ではない平野 司が1周目からトップを譲らず、唯一18分台で2位以下に20秒の差を付けてスイムフィニッシュ。福井はコースアウト側5番グリッドからスタート。バトルのリスクを回避しようとしたが、わずかに抜け出せず、スタートしてから300メートル強にある第一ブイの手前でバトルに巻き込まれる。19分54秒、24位でスイムフィニッシュ。

 バイクは漁港周辺の緩やかな登り2ヶ所を含む市街地5キロを8周回。近くに山のあるせいか向きが時々変わる風が出始めた。スイムトップ集団で上がった13名が第一集団を結成、20秒弱離れて数名の第二集団、なお20数秒離れて大きな第3集団でバイク序盤戦が始まる。3週目に入る頃に第二集団と第三集団が合体して30名以上の第二集団を作る。第一集団は先頭交代をしながら積極的な走りを展開し、第二集団となった大きなグループを引き離していく。福井はこの第二集団に含まれていて、単独で逃げをうったりしてペースを上げようとするが、集団全体が非常に消極的な走りで第一集団との差が徐々に開いていく。バイクフィニッシュ時にこの差は2分30秒近くになる。

 ランに入り、福井はサイパンの疲れが取れないまま気合の入りすぎた練習を続けたせいか体調調整がうまくいかなかった事と、バイクパートでのリズムの乗らないスローペースな走りの影響で、精彩を欠く走りになり徐々に順位を落としていく。肉体的というより精神的に燃え上がれず、1時間55分13秒・44位という結果でレースを終了。

 今シーズンの大事なレースとしての2戦目であり、且つ前レースのサイパンで非常に良い走りが出来た事が過剰な自信と、本人も自覚できなかった重いプレッシャーがレース前の調整ミスとなって現れてしまったようである。
 しかしこのようなミスレースがシーズン序盤で現れた事は、中盤から終盤の世界戦に向けてのより大事なレースに対して良い教訓となるだろう。