2003 インターナショナルイベント北海道平取大会

 羽田発始発便JAL4701便が定刻より30分遅れで雨の新千歳空港に到着。梅雨が明けたばかりの関東地方から再び梅雨のようなうす寒い雨の中に舞い戻ってしまった。
 
 8月10日の日曜日は北海道平取町でのITUインターナショナルイベント平取大会の開催日である。金曜日にこちらに到着した時に降っていた雨は止むことを知らず降り続いている。厚い雲は太陽を遠くに追いやり空気を灰色にしている。雨が地上の熱を容赦なく奪う。

 報道は台風10号が日本列島を縦断中と伝えている。北海道上空の低気圧が近づく台風の刺激を受け大量の雨を降らせている。

 そしてレース前夜の土曜日夜半、台風は襟裳岬に上陸。平取町はさらに強風と豪雨の集中攻撃を受ける。午前2時、会場の平取町の一部54世帯百数十人に避難勧告が出されると同時に宿泊していた選手達も避難をはじめる。高台にある小学校まで豪雨の中を移動。未明に避難勧告が一部解除。選手たちは宿舎に戻るものの落ち着かない時間を過ごす。


↑水没したバイクコース

 夜が明け周辺の状況が徐々に明らかになる。スイム会場の二風谷ダムは危険水位を超え、湖面は流木で何重にも覆い尽くされている。スイムスタート台であるポンツーンも流木の圧力で押し上げられてしまっている。トランジッションエリア周辺も水浸し。バイクコースの一部は濁流に削り取られ道路が寸断されている。あるはずの無いところに川が出来、水が道路に流れ込んでいる。会場までの国道も何箇所か小規模ではあるが土砂崩れで道路の一部が通行不能となっている。 


↑流木に覆われた会場

 すでにレース開催は不可能である。不可能と言うより、レースどころではない甚大な被害である。
 最初に二風谷ダムの状況を見たときには一瞬言葉を失った。平取町に人的被害はなかったものの道路の被害、ダムの機能に大きな影響がある流木の除去など地元に大きな負担が残ってしまった。
被災地の方々にお見舞い申し上げると同時に、また一日も早く普段の生活に戻れることをお祈り申し上げます。


↑濁流を見つめる福井選手

 福井選手は幸いなことに平取町の手前15キロにある富川町の高台のビジネスホテルに滞在していたため直接台風の被害は受けませんでした。しかしこのような事態での大会中止は初めてなのでいささか戸惑っているようですが、次のレースに向けて気持ちの切り替えは出来ています。

 ご心配頂いた皆様に心よりお礼申し上げます。