2004 WORLD CUP 石垣島

 福井選手は2004年度国内ランキング7位で石垣島大会を迎えた。
 世界選手権出場は基本的に国内ランキング6位までの選手が選ばれる。そして世界選手権がオリンピックの最終選考レースとなっている。すなわち世界選に出られなければオリンピックへの道は閉ざされてしまう。
 ランキング6位の竹内鉄平選手のポイントは、昨年までの規定ポイントを加算して1094p、福井選手は同じく1086pとその差は8ポイント。そしてこのレースで優勝500pから50位の11pまで順位ごとにポイントが与えられる。
 福井選手の逆転をかけたレースが始まろうとしている。


WORLD CUP 石垣島大会
 2004年度トライアスロンワールドカップ第1戦が4月11日沖縄県石垣島にて開催された。気温28℃、湿度66%、南東の風3.5m、晴れ。
 スイムは石垣港内左回り2周、1500m。午後3時45分、61人の男子トップアスリートが一斉にスタート。イギリスはこのレースをオリンピック選考対象レースとしているため、イギリス等ヨーロッパの選手の参加が多い。過去の石垣島大会と比較しても最高位のレベルのレースとなった。
 スイムが復調してきた福井は11位でスイムフィニッシュ。竹内は20秒遅れの34位。トップはイギリスのスタナード、平野2位と各選手一列棒状でフィニッシュ。
 バイクは石垣市内6周回。ITUの規定が変わり、今年からコースに、規定の斜度をもった登りが含まれなければならなくなり、昨年とは異なったコースとなった。
 1周目はいつものように全体にばらついた集団に分かれていたが、2周目、3周目と徐々に集団がまとまってきた。4周目に入るころに40数名の第一集団と1分強離れて12名の第二集団が形成される。この第二集団の南アのコンラッド・シュトルツ、オーストリアのシュテファン・ベルグなどスイムは苦手であるが、バイクに抜群の力をもつ選手が他の選手を引き連れて最終周までに第一集団に追いつき、50数名の大きな集団となってバイクフィニッシュ。
 竹内46位、福井51位でランスタート。石垣市街3周回。
先週のアジア選手権で出来た土踏まずの靴ずれが直りきっていない。少量だがまだ出血している。コースレイアウトを考えると同じ靴を使いたい。靴下を履こう!10秒以内で済むはずのタイムロスだ。30分以上のランタイムを考えればメリットはある。今の51.5kmのトライアスロンでは聞いた事がない試みだ。
 1km地点で竹内をパス。2周目に入るころには30秒リード。41位。竹内47位。タイム的なリードは意味が無い。順位で差をつけなければ逆転は出来ない。しっかりとした足取りだ。冷静である。5キロ地点でジュニアチャンピオンの細田雄一をパス。40位。集中している。6km地点でランのエキスパート菊地次郎もパス。3周目に入る。36位。竹内46位。
 空には雲ひとつ無い。残り1周。わずかに苦しさを感じさせる。気持ちが身体を前に引っ張っている。1時間52分13秒。36位をキープしてフィニッシュ。竹内46位。
 暑さの中の2週続きの連戦が終わった。ランキング6位確定。
昨年体調も今ひとつであったが、レベルの高いレースに参加していたため、加算ポイントが少なく、苦しいランキング争いとなってしまった。しかしいよいよ世界選手権である。

 先週のアジア選手権で2位のカザフスタンのダニール・サプノフは原因は分からないがバイク中のトラブルで49位。ゴール後のぼう然とした表情が何を物語っているのか。
 世界には苦しい環境でワールドカップを戦い続けている選手が大勢いる。恵まれた環境をハングリーと同じくらい力にするのもこれからの多くの選手に必要な才能ではないだろうか。